January 27, 2008
初めてのフロリダ旅行は最高のスタートだった。さわやかな気候に頼もしい友達、ヤシの木の下での美味しいランチと夢のような時間を過ごした。

ATTの所属ファイター、ホアン・ジュカオンに連れられて、アメリカでの第2の訪問都市フロリダはココナッツクリークという町に着いた。
真っ白な壁に大きなキッチン、リビングのそこらじゅうに洗濯後の練習衣が山盛り積んである(笑)!ニューヨークのモーテルと違って、なんだかぬくもりある人の住む家。あまりにほっとしすぎたわたしは、アパートに着くなり急激な睡魔に襲われた。そしていつの間にかソファーの上で眠りこんでしまった。
しばらくして、パソコンをぱちぱち打ち込む音で目が覚めた。頭がぼーっとする。あれっ、ここはどこだろ...なんでわたしソファで寝てるのかな...。ああっ、ジュカオンがいる!もしかしてここはフロリダ!?やったー!!もう凍えなくてないんだ!!
「おっ、起きたのかクミ。もう夜中だぞ。」
「えーそんなに寝ちゃったの??」
「そうだ、寝すぎだぞ。きっと時差ボケだな。」
すでに時刻は11時半。昼寝のつもりが、何と6時間以上も爆睡してしまったらしい。
「ねえ、ジュカオンわたしお腹ぺこぺこ何か食べるものってある?」
「ないなあ、オレも何も食べてない。」
音楽もテレビもついていなくって、アパートは静まり返っていた。ジュカオンって静かな男だな。いつも周りの仲間がうるさいからあんまり気が付かなかった。
その時、突然ガヤガヤと話し声がしてドアが開いた。
「オパー、クミちゃーん!!!ゲンキデスカ!??」
ダニロが凄いテンションで入ってきた!
「わーいダニロ!!!すっごい懐かしいー!!!元気だったー??」
「あたりまえよ。よく来たな!それで、こっちはオレの弟のユリ楽しくやってこうな!!!!」
「うん!!!!」

ジュカオン、ユリ&ダニロ兄弟
わーこんなに嬉しい再会ってあったかな。ダニロの家に滞在することは、さっき知らされたばかりだったから感動もひとしお。
ダニロ・インジオもジュカオンと共にBTT出身のファイターだ。ダニロはまだ24歳。ミノタウロやブスタマンチのセコンドとしてしょっちゅう来日していた。しばらく見ないと思ったら、彼も1年半ほど前から故郷のリオを離れフロリダに移ってきたそう。そしてATTで柔術や総合の指導をしながらMMAのファイターとして日々トレーニングを積んでいる今一押しの選手だ。
「クミ、オレ達は今から出かけるぞ。今夜は俺たちの先生のバースデーパーティだ!!オマエも来るか?」
「うん、行く行く!!!」
やった、夜のお出かけなんて久しぶり!あの時の異常なまでの眠気はは神様からの贈り物だったのね!!急いで出かける支度をし、部屋を出た。ジュカオンは試合が近いから夜遊びは控えているそう。えらい!!
ダニロに会って驚いたことそれは、1年半のアメリカ生活ですっかり英語を話せるようになっていたこと!!わたしの片言ポルトガル語じゃ、どうしても細かいニュアンスが伝わらなかったけど、今度はもっと気持ちが伝わるね!
近所に住んでるというATTの友達も一緒に車に乗り、マイアミを目指してハイウェイを走った。
久しぶりに会って、聞かれることといえばここでもPRIDEのことばっかり。
「アメリカ人ってUFC好きだろー?オレたちには詰まらなすぎて!やっぱPRIDE最高に面白かったよなーーー。俺たちの夢だったのに!!!」
40分ほどで、今夜のパーティの会場、ゴージャスなHARD ROCK CASINOに到着した。

ここには名前のとおりHARD ROCK CAFEやカジノホテル、さまざまなおシャレなショップやレストラン、クラブが並んでいる。いかにもリッチな遊び場の雰囲気。

その中のクラブの一つのエントランスに入ろうとしたわたし達は、当然のように入口のごっついセキュリティが止められてしまう。そして今夜の招待客のリストの名前をチェックされこれまた当然のように断られる。
(大丈夫かなあ・・・。)
ダニロ達は諦めない。何やら熱心に説明し始めた。
「今夜はここでオレの先生の主催のパーティがあるんだ。誰か奥にいるオレの連れを呼び出してくれ。」
きっとこんな内容に違いない。
しばらくして奥からダニロの連れがセキュリティと共に戻ってきた。
やったー!!まず、VIPのハンコを手に押してもらう!!セキュリティもさっきとは全然違う態度で丁寧に接してくれた。
うーーん、気分いい!!!
クラブの中はすごいオシャレ!!おっぱいを蛍光ペイントしただけのオネエチャンがくねくねと激しく踊っている。それに、すれ違う女の子たちは、みんなモデルや女優のようにキレイでセクシーなコばっかり!
ふとダニロが、わたしに注意点があると真面目な顔で話してきた。
「クミ、ここでは女の子に気をつけるんだ。みんな日本人の女の子が異常に好きだから、きっと狙われるぞー!(笑)」
「わはははは。」
何言ってるんだ、コイツは!
「さ、早く先生に誕生日のお祝いをいわなきゃな。」
踊り狂う人でごった返すフロアーを抜け、奥のVIP席へと続くダークな通路を進んだ。すると、またまたここで違うセキュリティに止められる!やっぱり簡単には入れてくれないのね。
ああ、奥にはATTの先生がいるというのに!!またしてもダニロはセキュリティに熱く説明し始めた。渋い顔のセキュリティ。せっかくここまで来たのに!
それからしばらくして、今度は腕にテープを巻いてもらえた!
これで、わたしたちは晴れて今夜のVIP客になれた。

今夜の主役、誕生日を迎えたATTの先生って誰の事かな?
ヒカルド・リボーリオ?こんなに豪華なパーティに呼んでくれた先生に早く会いに行かなきゃ!
(21:27)
